家での最期を希望した父と、看取りを決意した母。
息子のカメラが映し出す、戸惑いと焦燥、驚きと喜び、感謝と労い…。
生と死に向き合う日々をありのままにみつめたドキュメンタリー。
映画「あなたのおみとり」 https://www.omitori.com/
2024年/日本/95分 /配給・宣伝:リガード
製作・監督・撮影・編集:村上浩康
出演:村上壮 村上幸子
タイトル:岩渕俊彦(紙町銅版画工房)
整音:河村大(スタジオ・アーム)
一般1800円/会員1500円/大専・シニア1200円/高校生以下800円
病院で生まれ、病院で死ぬことが幸せか
年をとるにつれ、自分の最後、夫の最後はどうなるのだろう… 少しずつ考える今日この頃。
私事で恐縮ですが、私の祖母は家で看取った。当時は珍しくはなく、母が中心に家族みんなで介護にあたり、近所の方も最後に顔を見たいと多くの方が訪れてくれた。亡くなる直前まで会話があった。祖母も自分が死んだことに気づかないほど静かに逝った。
母は病院で家族に見守られながら、医療機器に繋がれて逝った。履いて帰れなかったよそゆきの靴が淋しかった。
映画監督の村上浩康氏の言葉に、こうあった。「現代では多くの人が病院や施設で亡くなり、身内であっても人の死を間近で見ることはめったにありません。誰にでも普通に訪れる死というものから、私たちの生活はずいぶんとかけ離れています。一方、コロナ以降は病院や施設での面会が難しくなったこともあり、自宅で肉親を看取ることが増加傾向にあるといいます。」
この一文に、とても共感しました。
現代では、約8割の人が病院で最期を迎えています。家族が、そして「私」が望む「おみとり」とは何なのか。この映画を通じて考えてみたいと思います。
上映劇場
横浜シネマリン 10/19(土)〜
https://cinemarine.co.jp/
【前売券】全国共通鑑賞券 1,500円(税込)を当館受付にて発売中!
https://cinemarine.co.jp/omitori/
※他の上映劇場は公式ホームページでご確認ください
村上浩康(むらかみ・ひろやす) 監督
1966年、宮城県仙台市生まれ。1990年より映像制作会社勤務。
2000年フリーランスのディレクターとして独立
2012年『流 ながれ』で文部科学大臣賞。2019年『東京干潟』『蟹の惑星』で新藤兼人賞金賞、文化庁優秀記録映画賞など。
https://www.facebook.com/hiroyasu.murakami.92
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