パルフェスタ2024映画上映会「百合子、ダスヴィダーニヤ」~浜野佐知監督の舞台挨拶 2024年3月2日(土)13:30~

この愛がなんという名であろうとも、あなたの愛で、あなたという心の城をもって生きる。

女性が自分の意志で人生を選択することが難しかった明治・大正時代に、お互いの言葉で向かい合い、
一時期ともに生きた作家の宮本百合子とロシア文学者の湯浅芳子の、愛と別れを描いた作品です。

開催日:令和6年3月2日(土曜日)時間
午後1時30分~午後3時30分 (開場午後1時)
会場:葛飾区男女平等推進センター
   多目的ホール
対象:どなたでも
参加無料
先着 200 名

事前申込

事前申込必要
申込方法2月7日(水曜日)午前8時から、オンライン申請または、はなしょうぶコールにて先着順で受け付けます。
くわしくはこちら
https://www.city.katsushika.lg.jp/event/1000106/1032297.html

関連リンク

坦々舎 https://tantansha.main.jp/index.html
施設案内 葛飾区 男女平等推進センター https://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1030224/1000097/1006912/1006929.html上映

作品内容

 宮本百合子は17歳で書いた小説『貧しき人々の群』により天才少女と騒がれ、のちにプロレタリア作家として投獄・執筆禁止など、繰り返し弾圧に遭いながらも権力に抗い、作家活動を貫いた近代日本を代表する作家である。
 湯浅芳子は『桜の園』『三人姉妹』『森は生きている』など多くの翻訳を世に送り出したロシア文学者である。
 百合子と芳子、二人の関係は友愛か、それとも恋愛か。
 『百合子、ダスヴィダーニヤ』(沢部ひとみ)、『伸子』『二つの庭』(宮本百合子)をもとに、往復書簡を紐解きながら、惹かれあい格闘する魂と魂の交差を描く。

「あいち国際女性映画祭2011」上映作品。(株式会社旦々舎/2011年/102分)
出演:菜葉菜 一十三十一 大杉連 吉行和子 洞口 依子
監督:浜野佐知  (監督の舞台挨拶があります)
脚本: 山崎邦紀
音楽:吉岡しげ美

2022年9月『女になれない職業』
浜野佐知 監督

浜野 佐知 映画監督 プロフィール 

 1948年生まれ。高校時代から映画監督を目指し、上京して映画界への道を探るが、当時日本の映画界は男性中心の社会であり、映画会社への就職条件は、「大卒・男子」で、女性を演出部として採用するような前例は皆無だった。

 1968年から、独立系の映画製作プロダクション、ピンク映画の世界に飛び込んだ。セクハラやパワハラに立ち向かいながら経験を積み、映画製作にたずさわる。

 1971年、ミリオンフイルム(現ヒューマックス)から『17歳、好き好き族』で監督デビュー。

 1985年、映画製作会社・株式会社旦々舎を設立。代表取締役。
 以後、監督・プロデユサーを兼任し、「性」を女性側からの視点で描くことをテーマに300本を越える作品を発表する。

 1998年、忘れられた女性作家の生涯と作品を描いた『第七官界彷徨・尾崎翠を探して』(原作・尾崎翠)を自主制作。同作品は、日本芸術文化振興基金・東京女性財団の助成を受け、鳥取県及び日本全国から1万2千人を超える女性達の支援を受けて完成する。
 同年、第11回・東京国際女性映画祭への出品を皮切りに各地の映画祭で上映し、日本インデイペンデント映画祭で林あまり賞を受賞。また、ドイツ、フランス、アメリカ、エジプト、韓国、と世界各地の女性映画祭に招かれる。

 1999年、岩波ホールにて特別上映。また、国内各地の女性センターや、アメリカ・コロラド大学やニューヨークのジャパンソサェティ等での上映と講演を重ねる。

 2000年、「第4回・女性文化賞」受賞

 この年、高齢者の性愛を描いた桃谷方子さんの小説「百合祭」(1999年、北海道 新聞文学賞受賞・講談社刊)に出会い、映画化を決意。

 2001年、日本芸術文化振興基金の助成を受け、自主制作。映画『百合祭』完成。
 同年、第14回東京国際女性映画祭、あいち国際女性映画祭、京都女性映画祭出品。
 「日本女性会議2001」を始め、各地の女性センター等で上映。

 2002年、イタリアの第9回トリノ国際女性映画祭で「セコンド・プリミオ」(準グランプリ)を受賞(長編劇映画コンペテション部門)。
 2003年、アメリカ・フィラデルフィア国際映画祭、ブラジル・ミックスブラジル国際映画祭でグランプリ受賞。
 香港国際映画祭、台湾国際女性映画祭、モントリオール世界映画祭、ボルドー国際女性映画祭、シエナ国際女性映画祭、等世界18カ国・48都市の映画祭に招かれる(うち20都市を訪問)。
 ピッツバーグ大学、コロンビア大学、ミシガン州立大学等でも上映と講演を重ねる。

 2002年、1月から3月末まで、平成13年度文化庁派遣の芸術家海外研修員として、「女性と映画と運動-女性映画祭の今日的な存在理由に関するひとつのアプローチ-」を研修テーマに渡仏。

 2005年1月、平凡社より「女が映画を作るとき」(平凡社新書)を出版。

 2005年3月~4月 ヨーロッパ・アジア交流基金の招聘により、『百合祭』と共にフランス、ドイツ、オーストリアを訪問。

 2006年、鳥取県の支援事業として、映画『こほろぎ嬢』(尾崎翠原作「歩行」&「地下室アントンの一夜」&「こほろぎ嬢」)をオール鳥取ロケで完成。10月鳥取全県(鳥取市・倉吉市・岩美町・若桜町・米子市)先行ロードショー。第19回東京国際女性映画祭出品。2007年1月、シネマアートン下北沢(東京都世田谷区)で新春ロードショー。

 2009年3月、東京から尾崎翠を発信する初めてのシンポジウム「尾崎翠の新世紀-第七官界への招待-」を開催。実行委員長を務める。

 2010年10月、15年来の念願の企画であった映画『百合子、ダスヴィダーニヤ』(原作・沢部ひとみ)がオール静岡ロケでクランク・イン。東京と静岡に「浜野佐知監督を支援する会」が生まれ、積極的なカンパ活動やロケ協力に力を注ぐ。

 2011年3月、『百合子、ダスヴィダーニヤ』完成。6月のロケ地静岡での先行上映を皮切りに全国での公開を開始。

 2012年より、トルコ、韓国、ドイツ、スイス、オランダ、オーストラリア、アメリカの映画祭に招かれ、上映とトーク。

 2013年 スロベニアの首都リュブリャナで開催された第29回リュブリャナG&L映画祭で「ピンクドラゴン賞」(審査員賞)を受賞。

 2014年 初のデジタル撮影で『Body Trouble – 男が女になるビョーキ?』(R-15作品)完成。

 2019年、「とんでもないバーサンが演りたいわ」との吉行和子さんの一言から始まった『雪子さんの足音』(木村紅美著・講談社刊)をオール静岡市ロケで完成。ロケ地静岡市での先行上映を皮切りに東京、横浜、京都、大阪、神戸、と全国順次公開中。

 2019年5月、アメリカ・カリフォルニア大学サンディエゴ校に『雪子さんの足音』『BODY TROUBLE』と共に招聘され、上映とトーク。

2022年9月、『女になれない職業』(ころから)を出版。

※坦々舎ホームページより抜粋

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