三河屋呉服店、8月末で閉店へ|戦前創業の老舗が歴史に幕【ありがとうセール開催中】

レアールつくの商店街の中央付近に店を構える「有限会社 三河屋石原呉服店」が、2025年8月をもって閉店することになりました。

三河屋呉服店が8月いっぱいで閉店
三河屋呉服店が8月いっぱいで閉店

レトロな看板がひときわ目を引く三河屋呉服店。足袋や反物、下駄、帯、浴衣といった和装の品々だけでなく、アラフィフやアラカン世代向けの婦人服や、帽子・エプロンなどの小物も揃うお店でした。着物に馴染みがない方でも、ふらりと立ち寄って掘り出し物を見つける楽しさがある、そんなお店です。

お店の店主の方もとても気さくで、商品のお得情報だけでなく、ご家族のことや日々の出来事など、立ち話も楽しいひとときでした。

「ありがとうセール」開催中で、全品20%オフ

現在は「ありがとうセール」が開催中で、全品20%オフ。和服の掘り出し物も多数あり、最後の買い物チャンスとなっています。

三河屋呉服店
三河屋呉服店
三河屋呉服店
三河屋呉服店

昭和の戦前に創業し、今のご主人で二代目。長い歴史の中で地域と共に歩んできましたが、跡継ぎの問題や、近年は発注作業がパソコンで行われるようになったことなど、そして建物の老朽化など、さまざまな事情が重なって閉店を決断されたそうです。

個人的に印象に残っているのは、以前お店の奥様から伺った「ツバメの巣」のお話です。商品が汚れるために一度は壊したそうですが、翌年またツバメが巣を作りに来たので、そのまま見守ることにしたとのこと。巣立ちの時期になると、子ツバメが親と一緒に商店街の中を巣立つ練習をしていたそうで、「その姿がとっても可愛いのよ」と、にこやかに話してくださいました。

今年1月には、すぐ隣の「喫茶タンゴ」も閉店したばかり。またひとつ、レアールつくのの灯りが消えてしまうことに、寂しさを感じずにはいられません。

長年の感謝を込めて、最後の三河屋さんにぜひ足を運んでみてください。

有限会社三河屋石原呉服店
着物・和装小物店
神奈川県横浜市鶴見区佃野町29-44
045-581-7245
鶴見駅西口から徒歩約11分
※営業時間および定休日につきましては、お問い合わせください

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