横浜市鶴見区の県立三ツ池公園内にある「下の池」で2012年1月7~9日の3日間、池の水を抜いて外来魚を一掃する「掻(か)い掘り」が行われた。かいぼり活動

池の生態系回復を目指す市民団体「県立三ツ池公園を活用する会の水辺クラブ(天野隆雄代表)」と同公園管理事務所の共同作業。
 外来魚の駆除活動は、在来生物の宝庫だった以前の姿を取り戻そうと、 水辺クラブが2006年夏から月2回、釣りなどによる外来魚の捕獲を開始。 掻い掘りは08年2月、公園内に3つある池のうち、「上の池」で、11年2月に「中の池」で実施。掻い掘り後、上の池、中の池のでは外来魚が劇的に減少する効果を上げ、今回下の池でも行われた。

一面に氷が張った

水抜きは1ヵ月前から徐々に行っており、この活動には約105人が参加。所々に残った水だまりに参加者が網を入れて魚をすくい取った後、外来魚と在来魚を選別していった。中には、全長50センチの要注意外来生物に指定されているソウギョもいた。在来生物のナマズとスッポンが保護され見物の来園者を驚かせた。
 捕獲された鯉は一部「中の池」に放流し、他は水位が戻る春ごろにも「下の池」に戻すという。
 同会水辺クラブの天野隆雄代表は「今回で一段落となるが、よそから生物を入れると、元に戻すにはこれだけ大がかりな作業が必要なことを考えてほしい。生き物を川 や池に放さないで欲しい。」と話した。

目次

「下の池」掻い掘り結果

活動参加者数   105名
(3日間、公園関係者・一般参加者・役員)
【捕獲外来生物】 
ブルーギル 4,831匹
アメリカザリガニ 10匹
オオクチバス  2匹
ウシガエル  7匹
ミシシッピアカミミガメ 8匹
タイリクバラタナゴ 4匹
【在来生物】
モツゴ 26,371匹
テナガエビ 3,201匹
トウヨシノボリ 2,633匹
ナマズ 6匹
スッポン 6匹
クサガメ 3匹
ニホンイシガメ 3匹
モクズガニ 1匹

参考ホームページ

県立三ツ池公園
日本の外来種対策 | 外来生物法
全国ブラックバス防除市民ネットワーク

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