2021年、ニトリホールディングスとの経営統合後、初の新規出店となる。1986年から2020年まで地元で親しまれてきた「島忠横浜店」跡地にオープンしました。
12月5日(火)内覧会の様子
島忠横浜店の歴史
地元で親しまれてきた「島忠横浜店」ですが、意外と何年から存在していたのか知らない方も多いかもしれません。取り壊された後、家具店やホームセンターが近くにないとこんなに不便だと実感し、鶴見で愛されてきたお店だと感じます。
「島忠横浜店」の土地は、1979年に8億円で購入され、面積は3,509坪でした。しかし、用途地域が異なり、建物を建てることができず、最初は小さな家具店として、1980年に鶴見家具センターがオープンしました。その後、神奈川県や横浜市との協議を経て、大規模な店舗の建設がようやく許可されました。
1986年に、1、2階がホームセンター、3、4階が家具売り場となる大型店舗がオープンしました。
オープンから1996年までの10年間で、総売上は85億円に達し、そのうちホームセンターだけで50億円を超え、家具も30億円の売り上げがありました。これは一店舗だけでも上場できる勢いで、島忠が上場できる契機となったのが鶴見店のピークの歴史です。
2011東日本大震災
2011年の東日本大震災の影響で、店舗の裏にある山の側面に亀裂が入りました。このため、横浜市から整備するように指示され、店舗は一旦閉店し、土留めと擁壁の工事を行い、この工事費だけで30億円かかったそうです。
2020年、再建のため閉店
2020年閉店、店舗が取壊されました。この時点で既に、再建プランとゼネコンも決まっていたとのこと。2021年には、ニトリホールディングスと経営統合が行われ、2023年に島忠の名前がホームズに変更され、「ホームズ横浜鶴見店」がオープンしました。
「ホームズ横浜鶴見」店は島忠の再生のシンボル
島忠鶴見店は神奈川県で初めての店舗であり、周囲に多くの顧客を抱える店舗です。島忠の再生のシンボルとして、十分な資金を投じてでも再建する必要があると話しています。未来に向けて、島忠の第2のスタートとなる予定です。
買い物困難地域の救世主に~屋上からも入店可能
再建に向けて横浜市の要望を受け入れ、3階テナントにはスーパーマーケット三和が入居しました。
裏手の山、高台の東寺尾東台地域は閑静な住宅街で、高齢化も進み、周辺には商店がなく、坂が多い地形です。一番近いスーパーまで歩いて20分かかるため、買い物が困難な地域とされ、「買い物難民」「買い物弱者」と呼ばれ、これは長年の鶴見区の大きな課題でした。
「ホームズ横浜鶴見店」がオープンしたことによって、日常用品や食品がなんでも揃い、リフォームもできる。坂の下まで降りなくても店舗屋上の入口から入店でき、地域経済の活性化や住民の利便性向上に大きく寄与します。
島忠は変わった 安くなった~プライベートブランド品を充実
島忠は高いとよく言われる。「安い」へ生まれ変わりたい。経営統合して2年半、「安い」へ生まれ変わるためにずっと力をいれ開発してきた島忠プライベートブランド(以下:PB)品が2200点以上店頭にならんでいます。
島忠プライベートブランド品の構成比
PB(ニトリ商品を含む)の売上比率は約15%を見込んでおり、毎年10%ずつ伸ばし、最終的には40%に達する予定です。開発力があるため、早急に40%を超えたいと話しています。(競合のホームセンターは30%代)
ナショナルブランド、島忠プライベートブランドのどちらも取り揃えられた店舗
この店舗では、ナショナルブランド商品(以下:NB)、島忠プライベートブランド(以下:PB)、ニトリPB、3つの種類の商品を取り扱うことができます。ただし、コンセプトに合わない場合は、たとえニトリPBであっても取り扱わない方針です。PBもあるがNBもある、選択肢が多い売り場を目指しています。
半径5キロ圏内にはニトリ店が5店舗
半径5キロ圏内にはニトリ店が5店舗、島忠の大型店舗もあり、ニトリと差別化をはかり、従来島忠が得意としている中~高価格帯の家具もしっかりと揃え、それ合うホームファッションもとりそろえ、ニトリとは違うインテリアを楽しめる店舗になっています。
島忠の中では最大規模の品ぞろえになっている
実験店舗
島忠の店舗は1Fがホームセンター、2Fが家具売り場が定番ですが、2Fの家具売り場を少し狭め、日常品を置き、ドラッグ、コスメを強化しています。横浜鶴見店は実験店舗でもあり、ホームズ横浜鶴見店でさまざまな実験をし業態をも変え活かしていく。
ニトリと島忠は共存していた
統合して2年半、お客様はニトリと島忠を使い分けており、ニトリと島忠は共存していたことが、数字からわかった。完全にPB品ばかりを店頭に並べてしまうのではなく、NBもしっかりと取り揃え、選択肢を広げることを徹底してやっていく方針です。島忠は島忠の歩み方で進んでいくと話しています。
ニトリとのシナジー(共同)効果は
ニトリは建築のノウハウ、建築に関する情報量、そして豊富な人脈を有しており、新店舗の建築費用は当初の予算を下回っています。
統合から2年半が経過し、特にPB(プライベート・ブランド)開発に力を注いでいます。ニトリのエナジーがなければ、このようなスピードでPB開発を進めることは難しかったでしょう。
さらに、ニトリは全国に新しい物流センターを建設中であり、2027年には川崎にも大規模な物流センターが完成する予定です。ニトリの広範な物流網を活用することで、出店候補地は全国的な視野で検討することが可能になります。
見つけやすく、わかりやすい店舗内
エンドに配置されたPB品はすぐに見つけやすく、大きなポップが力を発揮
アパレル Neasy 日常使いの衣料品が登場
コーディネイトを提案
2階:家具、日用品、薬、コスメ
1階:アパレル、プロ向け工具、リフォームコーナー、ペット用品、自転車、文具、園芸、DIY
ホームズ横浜鶴見店
所在地:神奈川県横浜市鶴見区岸谷3-9-1
売場面積:2,826坪
売場構成:1階 ホームセンター売場
2階 家具ホームファッション・日用品売場
3階 スーパーマーケットSANWA
営業時間:9時~21時
https://www.shimachu.co.jp/shop/kanagawa/334.html
お問い合わせ先 ホームセンター:045-556-0030 家具:045-556-0030
アクセス
【最寄り駅からの交通アクセス】
・生麦駅より徒歩約12分
・鶴見駅西口3・4番バスのりば(38・41系統)より 岸谷2丁目下車徒歩3分
【駐車場のご案内】
大型駐車場完備 料金:無料
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