仕事帰りに和菓子屋さんに立ち寄ったところ、「今年の中秋の名月は10月6日(月)です」というポスターが貼られていました。残念ながら6日のお天気は雨…。
店内は月見を連想させる飾りつけで彩られていて、思わず足を止めてしまいます。せっかくなので、月見まんじゅう、上用まんじゅう(真ん中に栗入り)、月待ちうさぎの3種類を購入しました。かわいらしい名前と、まんまるなお月様を思わせる和菓子は、お月見にぴったりの一品です。

中秋の名月(十五夜)とは
「中秋の名月」は旧暦8月15日の月を指し、今年(2025年)は10月6日がその日にあたります。
秋の真ん中にあたることから「中秋」と呼ばれ、澄み切った夜空に浮かぶ月は、昔から豊作祈願や感謝の対象となってきました。本来なら十五夜は毎月訪れるものですが、今では「十五夜といえば中秋の名月」という意味で使われることが多くなっています。
お月見の際には、すすきを飾り、月見団子や里芋を供える習慣があります。これは秋の収穫への感謝や、月の神様を迎える意味が込められています。
日本ならではの「十三夜」
十五夜と並んで大切にされてきたのが「十三夜(じゅうさんや)」です。旧暦9月13日(今年は10月31日)にあたり、日本独自のお月見行事として親しまれてきました。
この日は栗や豆を供えることから「栗名月」「豆名月」とも呼ばれています。
十五夜だけを祝うことは「片見月」とされ、十三夜も合わせて楽しむのが昔からの習わし。ふたつの月を見てこそ、より縁起がよいとされてきました。
十日夜(とおかんや)
さらに地方によっては、旧暦10月10日にあたる「十日夜(とおかんや)」という行事もあります。主に東日本で伝わる風習で、田んぼの神様に収穫を感謝する日として大切にされてきました。
和菓子とともに楽しむお月見
今回いただいた月見饅頭は、まんまるなお月様をそのまま映したよう。栗入りの上用まんじゅうは秋の実りを感じさせ、うさぎの意匠がかわいい「月待ちうさぎ」は、まさに月見の夜にぴったりでした。
お月見は、月を愛でるだけでなく、自然の恵みに感謝する心をあらわす行事。和菓子屋さんの工夫を感じながら月を眺めると、いっそう豊かな時間になります。
今年の十五夜(10月6日)はもちろん、十三夜(10月31日)にも夜空を見上げてみませんか。和菓子とともに過ごすお月見は、きっと心に残るひとときになるでしょう。

御菓子司 清月
神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央4丁目28-18
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営業時間:09:00 – 18:00
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