1963年(昭和38年)11月9日午後9時50分ごろ、旧国鉄東海道線・鶴見〜新子安間の滝坂不動踏切付近で大事故が発生しました。
脱線した貨物列車に、隣を走る横須賀線の上下2本の列車が次々に衝突するという多重事故で、161人が死亡、120人が重軽傷という、戦後でも例を見ない大惨事となりました。

この事故をきっかけに国鉄は安全対策を大幅に強化。その後、日本の鉄道は世界でもトップクラスの安全性を誇るまでに発展していきます。
また、同じ日に三井三池炭鉱でも大爆発事故が起きたことから、この年の11月9日は「魔の土曜日」と呼ばれるようになりました。
滝坂不動踏切から、鶴見寄り約500m地点
今日は国鉄鶴見事故遭難者供養之塔にご遺族の方、JRの方がおみえになっていました。





事故後、一時的に遺体が安置された大本山總持寺では、修行僧による朝夕2回の供養が今も続けられているといいます。現場近くには「慰霊碑」も建立されていますので、訪れる際には手を合わせ、犠牲者の皆さまへ追悼の気持ちを捧げたいものです。曹洞宗大本山總持寺の境内にある鶴見事故慰霊碑には運転士一人を除く犠牲になった乗客160人の名前が刻まれています。



NHKアーカイブ
ニュース
競合脱線が原因 国鉄鶴見列車事故
放送年:1963年
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009030054_00000
*ケガ人が運び込まれた生麦病院、遺体安置所となった總持寺などがニュース映像として放送されています

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