鶴見区には第3回横浜彫刻展YOKOHAMA BIENNALE’93
入賞作品の11点がJR鶴見駅東口から潮鶴橋にかけて点在します。
第3回横浜彫刻展YOKOHAMA BIENNALE’93入賞作品の11点
20年前、1989年(昭和64年)より彫刻と景観のコミュニケーションをテーマに横浜彫刻展ヨコハマビエンナーレーがはじまりました。
野外彫刻のコンクールを開き優秀作品を市内各地に設置していくことで、文化的な景観を創造し地域のシンボルにしようという狙いです。
1回のコンクールごとに作品を設置場所をあらかじめ設定し環境に合った彫刻を審査員が選ぶ方式で、こうしたコンクールは全国的にもめずらしい。
1989年1回目は港北区へ、太田緑道付近の緑の豊かな環境、2年後2回目91年港南区の港南台駅から本郷台駅へ続く線路沿いへ、93年鶴見区、96年栄区のいたち川に置かれています。このBIENNALEはイタリア語で2年に一度の展覧会で国際的なものです。4回で終わり、現在のトリエンナーレーに移行しました。
93’鶴見区の特徴は?
応募数295点の中から26点が選ばれ、11点が鶴見区に設置されました。鶴見駅東口から潮鶴橋水際緑道にかけて置かれていますが、 応募の際に大きさを制限しなかったため彫刻家は大変喜び、大きな作品を作りました。大きく、ビルとビルの間に調和して置かれているのが特徴です。
それぞれの作品は、自由でのびのびとした現代彫刻となっています。
美術館から開放された現代彫刻
彫刻の歴史から見ると、街の中の裸の女性像が彫刻の一般的な形だったが、これらの作品はそれぞれイメージの違った現代彫刻の時代になりました。彫刻自体が美術館から開放され外に出た作品で、個性的な作品が街の中に置かれ街の中が一気に楽しくなりました。 市民がいつでも自由にふれあうことができます。
応募締め切り1993年3月20日 応募者数201人/応募作品数259点
入賞作品は15点
大賞1点、優秀賞3点 入賞4点 協賛賞2点 奨励賞5点
奨励賞5点の内「旅立」は鶴見区が購入
他4点の奨励賞作品 「パラダイス ウインド」 「生成」 「ONE STONE」「ふたり」は港北区の綱島モール商店会が購入し商店会の地域内各所に設置された。
「鶴見まちかど発見塾」の山田瑠璃子さんからお話をお聞きしました。
特に大きな作品2点(ハウス スカルプチャ、旅立)に関しては設置が難しかった為、市民参加による「鶴見まちかど発見塾」にて討議し設置場所が決められました。
(平成7年、企画調整室が「鶴見まちかど発見塾」の参加者を募集した。)
山田瑠璃子さんは2014年2月に永眠致しました。
山田さんは常に「彫刻とふれあってほしい」と語っていました。
ご冥福をお祈り致します
第3回横浜彫刻展
YOKOHAMA BIENNALE’93 入賞作品
大賞
「三つの扉」 斉藤史門
優秀賞
横浜市長賞 大地の刻「風景の門」 横山 徹
横浜市会議長賞 「億万年の骨の詩」 寺田 武弘
横浜美術館賞 「循環源象-鉄-NO.16」 藤井浩一朗
入賞
「ハウス スカルプチャ」 加治普
「風きらめく」 北 裕行
「ブッキラボ-」 窪田 俊三
「何をしているの?」 矢作 隆一
協賛賞
「Family’93」 中村 節子 (鶴見銀座商店街賞)
「とろける立方体―9302」 児玉 康兵 (松尾工務店賞)
奨励賞
「旅立ち」 二口 金一
※大賞を受賞した鉄の彫刻家、斉藤史門氏が2014年6月に亡くなられたとのことです。享年60歳 。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
「三つの扉」
大賞 斉藤史門
鶴見駅東口
大地の刻「風景の門」
横浜市長賞 横山 徹
鶴見区役所
「億万年の骨の詩」 寺田 武弘
横浜市会議長賞
潮鶴橋水際緑道
「風きらめく」 北 裕行
ホテルの前にある作品。
風を感じないと動かない。
下ばかりみていないで
上を見てください
と言われているようだ。
ビルの間にあって
景観としてすばらしい
風を感じる作品。
「Family’93」 中村 節子
鶴見銀座商店街
「ブッキラボ-」 窪田 俊三
潮鶴橋
「何をしているの?」 矢作 隆一
「ハウス スカルプチャ」 加治普
潮鶴橋水際緑道
※火災の為、修復が困難のため撤去されました
「循環源象-鉄-No16」 藤井 浩一朗
潮鶴橋水際緑道
「とろける立方体―9302」 児玉 康兵
「旅立ち」 二口 金一
図書館の来館者、
保育園の子どもたち
に楽しんでもらえるふさわし
い場所に置くことができた。
保育園のこどもが
川に散歩に行くき
ヤッホーと声をかける
大変微笑ましい
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