太陽より月派です。明るく照らす太陽の力強さも素敵ですが、静けさの中に秘めた力を感じさせてくれる月のほうが、私にはずっと心に響きます。

神秘的で、静かで、心安らぐ月
月と聞いて思い浮かぶのは、神秘的で静かな、どこか浄化してくれるような神聖なイメージで、夜空に浮かぶ姿を眺めているだけで心が穏やかになっていくような気がします。その静けさの奥に確かな力を持っているのが月だと、私は感じています。
水晶のブレスレットを満月の光にさらして清めているのも、そんな月への思いから生まれた、ささやかな習慣のひとつです。
陰翳の中にある美しさ
谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』には、すべてを明るく照らすのではなく、薄暗がりや影の中にこそ日本ならではの静かで深い美しさがある、と書かれています。月もまた、その陰翳の美しさにふさわしい存在として触れられていて、やわらかな光で闇をそっと残してくれる月に惹かれる理由が、少し言葉になったような気がしました。
月にまつわる、記憶に残る話
子どもを出産したとき、助産師さんが空を見上げて「そろそろ満月かな? 忙しくなるぞ」とつぶやいていたことを、今でもよく覚えています。また、お医者さんは月の満ち欠けを見て、死期が近い方が亡くなる日をある程度予想できると聞いたこともあり、月が人の生き死にに寄り添う存在のように思えてきます。
満ち潮や引き潮が月の引力によって起こるように、月は地球全体にまで影響を与えていますから、私たちの身体にも何か働きかけているのではないかと想像します。
日本には十五夜や十三夜といったお月見の習慣が根づいていて、昔から人々が月の美しさを愛でてきたことを思うと、月に惹かれる気持ちは時代を超えて受け継がれてきたものなのかもしれません。
科学的には、どうやら違うらしい
月は力を秘めていると信じていたのですが、調べてみると、どうやら科学的には少し事情が違うようです。
満月そのものが気圧を大きく下げるという科学的な根拠は乏しく、長期的な観測データでも、満月の日の気圧差は0.5hPa未満とわずかだといわれています。満月の日に頭痛、むくみ、めまい、睡眠不足などを感じやすくなることがあっても、それは低気圧など気象の変化(いわゆる気象病)や、その日の体調による部分が大きいと考えられているようです。出産についても、満月や新月の日に出産数が有意に増えるという決定的な証拠は見つかっていません。
それでも、科学的なデータがどうであっても月の美しさは少しも変わらず、「月の力を信じたい気持ち」と「科学的にはほとんど無力という事実」のはざまで、これからもゆらゆらと月を見上げていくのだと思います。
買ってしまう本『月のこよみ』
毎年買ってしまう本があります。それが、毎年発行されている『月のこよみ』です。イラストがとても素敵で、365日分の月の満ち欠けがわかる一冊になっていて、監修は相馬充さんです。ページをめくるたびに、今夜の月の姿を想像するのが楽しみになります。
ちなみに十三夜は、あいにくの曇り空で月が見えず残念でした。

365日の月の満ち欠けがわかる 元・国立天文台助教の相馬充氏による天体観測ガイドブック
月の大きさは、実は変わって見える
月は地球の周りを回っていますが、その軌道は真円ではなく少し楕円を描いているため、地球に近いときと遠いときで見える大きさが変わります。大きい満月と小さい満月では、およそ1.3倍もの差があるといわれており、夜空を見上げるたびに少しずつ違う表情を見せてくれるのも、月の魅力のひとつです。

今年の注目は、11月と12月のスーパームーン チャンスは2回
2026年11月の満月は、日本時間の11月24日(火)23:53にピークを迎え、スーパームーン(スーパー・ビーバームーン)になります。
- 満月の瞬間(日本時間):11月24日 23:53(GMT 14:53)
- 横浜での月の出:11月24日 15:50頃
- 呼び名:ビーバームーン、フロストムーン(霜月)
- 特徴:通常の満月と比べて約6.5%大きく、約13.5%明るく見えるとされています
2026年でもっとも大きく見えるスーパームーンは、12月24日(木)です。
24日の夕方(日没後)から25日の明け方にかけて、大きく美しい月が一晩中夜空を照らしてくれそうです。クリスマスイブの夜に大きな月を見上げるのも、素敵な過ごし方になりそうです。
・横浜の日没 16:34
・横浜での月の出:12月24日(木)16:34〜16:35頃
・呼び名:コールドムーン(Cold Moon / 寒月)、スーパームーン
特徴:2026年の中で地球に最も近い位置(近地点:約35.67万km)で起きるため、年間で最大の満月となります。通常の満月と比べて約13%〜14%大きく、約30%明るく見えるとされています。
鶴見で楽しむ天体観測|クリスマス コールドムーン
12月24日、16:40〜17:30頃は月の錯視も手伝いかなり巨大に見えます。クリスマスイブはスーパームーンを楽しみましょう!!
🌟 おすすめの月の観測スポット
- 鶴見駅西口デッキ
- 特徴:西口を利用される方は、移動の合間にぜひ空を見上げてみてください。
- 鶴見花月園公園(神奈川県横浜市鶴見区鶴見1丁目1)
- 特徴:高台にある開放的な公園で、空や夜景を眺めるのに適しています。
- 大黒ふ頭西緑地(ベイブリッジスカイウォーク真下の広場)
- 利用時間:5:00~22:00
- 海芝公園
- JR鶴見線 海芝浦駅となり 利用時間:9:00~20:30
- 特徴:京浜運河や鶴見つばさ橋、工場夜景をバックに月を眺めることができます。
- 鶴見線終電 22:20→22:32(鶴見)
- 大曲広場
- 特徴:鶴見川沿いの広場です
- 月の出(鷹野人道橋)方向
- 南中(夜中)住宅地側
- 月の入り 上流、綱島方面
🌙 月の形ごとの「1日のタイムスケジュール」
代表的な4つの形について、1日の動きの目安をまとめました。
| 月の形 | 東から昇る時間 (月の出) | 南の空にくる時間 (南中) | 西に沈む時間 (月の入り) | 特徴と見どころ |
|---|---|---|---|---|
| 三日月 | 朝 8時ごろ | 昼 14時ごろ | 夜 20時ごろ | 夕方、西の低い空に少しの間だけ見えます。 |
| 上弦の月 (半月) | 昼 12時ごろ | 夕方 18時ごろ | 夜中 0時ごろ | 夕方に南の空に高く見え、夜中に西へ沈みます。 |
| 満月 | 夕方 18時ごろ | 夜中 0時ごろ | 朝 6時ごろ | 一晩中見ることができます。太陽と完全に入れ替わりで動きます。 |
| 下弦の月 (半月) | 夜中 0時ごろ | 朝 6時ごろ | 昼 12時ごろ | 夜中に東から上り、明け方に南の空で白く輝きます。 |
月の出・月の入り時刻方向マップ
こちらを使って方向を確認しましょう


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