「鶴見川人道橋」着々と工事が進んでいます 令和7年春の完成予定

鶴見川人道橋
真っ白な橋が見えます
鶴見川人道橋
鶴見川人道橋
鶴見川人道橋

長い間、1日約700人もの人が利用していた水管橋

鶴見川の鶴見区上末吉二丁目側から矢向一丁目側に、川崎市が所有する水管橋が架けられていした。

もともとは水道局員が点検や整備用途で使用するために作られた通路で、有効幅員は1mしかありませんでした。そのため、多くの人が往来するには不便なサイズでした。

この水管橋は川崎市の水道施設ですが、横浜市側からの要望を受けて建設され、昭和29年(1954年)当時から正式な公道利用ではないものの、歩行者の通行が認められていたとのことです。

昭和29年(1954年)の建設から撤去された平成27年(2015年)まで、61年間にわたり人道橋として利用されていましたが、事故や問題が発生したことはなかったとのことです。

しかし、水管橋は耐震性に課題があり、老朽化も進んでいたため、平成24年から平成26年にかけて新しい水道管が河川の水面下に建設され、そして平成27年(2015年)に水管橋が撤去されることになり、長年使用されてきた水管橋は通行できなくなりました。

水管橋の諸元
延長:約100m
管径:1,200mm
点検用通路の有効幅員:1m
1日あたり歩行者数:約700人(6:00~18:00)※通行は24時間可能

人道橋
矢向側から撮影
水道管には川崎市水道局と書かれている

防災面や日常生活への影響

水管橋の撤去により、鶴見川を渡るためには約900m上流にある末吉橋か、約600m下流にある新鶴見橋を利用しなければならなくなりました。特に矢向地区や江ヶ崎地区に住む人々にとって、広域避難場所である三ツ池公園への避難経路の確保が大きな課題となりました。

住民の要望が実現

横浜市は、住民からの要望を受け、交通の便やまちづくり、防災の観点から必要性を検討。結果として、架け替えの方針が決まりました。

新たに架け替えられる「鶴見川人道橋」は、従来の水管橋の幅員1mに対し、幅員約4mと大幅に拡張されました。これにより災害時にもより安全な避難経路となります。

来春、「鶴見川人道橋」の完成が予定されています。
橋長:約113m
幅員:約4m

(請願第9号 2号配水本管鶴見川水管橋(川崎市上下水道局所有)の人道橋としての存続等について)
川崎市が所有する水管橋についてhttps://www.city.yokohama.lg.jp/shikai/kiroku/katsudo/h25-h24/katsudogaiyo-h24-j-7.files/0211_20180814.pdf

鶴見川人道橋整備ニュース及び工事に関するお知らせhttps://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/doro/kensetsu/kyoryo/default20220907.html

鶴見人道橋8月
2024年8月に撮影  矢向側の橋脚完成
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