5月1日に公開された映画『ラプソディ・ラプソディ』を観てきました。

上映後には、利重剛監督による質疑応答も開催されました。
会場は横浜シネマリン。
ここでしか上映されない作品も多く、映画好きにはおなじみの映画館です。
横浜シネマリンは、1954年に吉本興業が「花月映画劇場」として、現在の横浜市鶴見区(花月園駅周辺)で開館したのが始まりだそうです。
監督は鶴見区出身で、現在は神奈川区在住。
『さよならドビュッシー』以来、13年ぶりの監督作となります。
さらに、利重監督自身も主人公の叔父・大介役として出演。
監督・脚本・出演まで手がけてしまう、多才さに驚かされます。
“怒らない男”と“壊してしまう女”
舞台は地元・横浜。
不器用な大人たちが、傷つきながらも少しずつ前へ進んでいく姿を、温かいまなざしで描いた作品でした。
主人公・幹夫を演じるのは高橋一生さん。
相手役の繁子を呉城久美さんが演じています。
物語は、独身のはずの戸籍に突然「妻」の名前が記されていたことから始まります。
“幹夫”と“繁子”という名前にもどこか昭和的なユーモアがあり、作品の空気感によく合っていました。
感情のままに生きる繁子と、“絶対に怒らない男”幹夫。
対照的な2人が少しずつ心を通わせていく姿が、とても印象的です。
そして、ずっと穏やかだった幹夫が、ついに感情を爆発させ、自分の思いを吐き出す場面。
静かに積み重ねてきた感情が一気にあふれ出し、胸に刺さりました。
横浜の街がとにかく美しい
この作品の大きな魅力のひとつが、“横浜の街”そのものです。
馬車道、日本大通り、マリンタワー、山下公園、元町など、横浜を代表する風景が、ジャズの音楽に乗せて次々と登場します。
街の光や空気感まで丁寧に映し出されていて、「横浜って、こんなに美しい街だったんだ」と改めて感じさせてくれました。
実在する花屋やカフェも登場するため、映画を観たあとに街を歩くと、作品の世界がそのまま続いているような気持ちになります。
まるで、横浜のどこかで幹夫と繁子が暮らしているのでは――そんな感覚になる映画でした。

満席

ロケ地マップが横浜観光マップになる
質疑応答で感じた
上映後の質疑応答では、監督の横浜への思いも伝わってきました。
会場では「今回初めて観た方」「2回目の方」と質問があったのですが、驚いたことにリピーターの方が圧倒的に多く、名古屋から駆けつけたという熱心なファンの姿も。作品の人気の高さがうかがえました。
この映画にはスマートフォンが登場せず、物語は会話を中心に進んでいきます。
だからこそ、人と人とのやり取りや、台詞の温度感がより深く伝わってきます。
言葉一つ一つを大切にしているのだなと感じる。
利重監督は、「100人が観れば、100本の映画になる。自由に受け取ってほしい」と話されていたのが印象的でした。
鶴見を舞台にした利重監督映画は?
サイン会では、こっそり「鶴見を舞台にした映画を撮る予定はないのですか?」と尋ねてみました。
すると監督は、「今のところ予定はないけれど……鶴見を舞台にした映画、撮ってみたいけどね」と答えてくださいました。
いつか本当に、“鶴見の映画”が生まれる日を期待します。

映画記念「ラプソディ・ラプソディハーバー」も
驚いたのが、映画公開を記念した「ラプソディ・ラプソディハーバー」も販売中。
横浜の風景を描いたパッケージやロケ地マップ入りで、映画の余韻とともに街歩きも楽しめる仕様になっています。


鶴見出身の監督が描く“横浜”。
横浜が好きな方には、ぜひ観てほしい作品です。何度もも観たくなる映画です。
https://x.com/Rhapsody_movie
https://www.bitters.co.jp/rhapsody/
横浜シネマリン
https://cinemarine.co.jp/
〒231-0033 神奈川県横浜市中区長者町6丁目95
045-341-3180
アクセス:JR関内駅北口、京急日ノ出町駅から徒歩5分
横浜市営地下鉄伊勢佐木長者町駅から徒歩2分https://cinemarine.co.jp/rhapsody/


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