鶴見駅からひと駅。
今回は少しだけ鶴見区を出て、お隣の新子安駅まで寄り道をしてきました。

いちごが旬を迎えるこの時期、和菓子屋さんでは「いちご大福」や「いちご餅」が主役に。
駅周辺を歩きながら、季節限定の和菓子を求めてお店をはしごするのも、この季節ならではの楽しみです。
訪ねたのは、新子安で長く愛される和菓子屋さん2軒。
ひとつは、果実そのものの美味しさを包み込んだ桃太郎のいちご餅。
もうひとつは、創業95年、数奇屋造りの佇まいが印象的な千草庵のいちご大福。
同じ“いちご”でも、味わいも雰囲気もまったく違うのが面白いところ。
春の気配を感じながら、新子安で楽しむ和菓子の食べ歩きをご紹介します。
千草庵 創業95年、数奇屋造りの佇まいが印象的
新子安に店を構える和菓子店「千草庵」は、代々受け継がれてきた老舗の銘菓店です。とくに茶席菓子づくりには心を配り、四季の移ろいを感じさせる和菓子が揃っています。
創業者は埼玉県入間川の農家に生まれ、東京・赤坂の和菓子店で10年間修業したのち、震災後に横浜へ。関内の老舗和菓子店でさらに修業を重ね、昭和6年(1931年)秋、現在の地に店を構えました。2026年には創業95周年を迎えます。
駅から徒歩2分という立地にあり、数寄屋造りの趣ある店構えも魅力のひとつです。横浜大空襲で焼失した後、原木集めから始めて再建され、昭和25年(1950年)に現在の店舗が完成しました。その後、手を加えながら大切に守られてきた建物です。
昭和29年(1954年)には、「千草庵の本煉羊かん」が神奈川県指定銘菓に選ばれました。ほんのりとしたやさしい甘さが特徴で、
・葉がくれ梅(小倉)
・端山の月(栗)
・鴬笠(うす茶)
・こぼれ雁(しそ)
・こがね鼓(柚子)
の5種類があり、いずれも創業当時から受け継がれている味です。
店内には、季節の上生菓子をはじめ、20~30種類ほどの和菓子が並び、値段はリーズナブル。訪れるたびに選ぶ楽しみがあります。


大口には浦島太郎伝説がある

第八回神奈川県銘菓最優秀賞受賞



千草庵
http://www.yokohama-norenkai.jp/chigusaan/index.htm
横浜市神奈川区新子安1-7-13
TEL:045-421-2483
FAX:045-421-2486
定休日:毎週日曜日
営業時間:8:00~18:00
交通:JR京浜東北線、新子安駅から京急新子安駅から徒歩2分
和菓子処 桃太郎|季節の果実餅に出会う
JR新子安駅から徒歩3分。
第一京浜沿いに店を構える「和菓子処 桃太郎」は、駅からすぐの場所にありながら、どこか懐かしさを感じさせる和菓子店です。

店内は2人入ればいっぱいになるほどのこぢんまりとした空間。
それでも店先に行列ができることがあり、長年地元で愛され続けてきたお店であることが伝わってきます。
昔ながらの製法を大切にしながら、季節の旬を丁寧に和菓子に仕立てるのが桃太郎の魅力。
中でも看板商品のひとつが、「いちご大福」ではなく、“桃太郎から生まれたいちご餅”と名付けられた果実餅です。
生の果実をやわらかな求肥で包んだ「季節の果実餅」シリーズは、このお店の代名詞。
旬に合わせて、いちごのほか、シャインマスカット、さくらんぼ、梅などが登場し、訪れるたびに季節の移ろいを感じさせてくれます。果実の瑞々しさと、求肥のやさしい甘さのバランスは、まさに職人技。


また、栗がごろりと入った大きな「栗どらやき」も根強い人気。
しっかりとした存在感がありながら、甘さは控えめで、最後まで飽きずに楽しめます。
さらに注目したいのが「生どら」。
抹茶クリームと芋クリームの2種類があり、ワッフルのような見た目ながら、和菓子と洋菓子の魅力を併せ持つ一品です。
生地1枚でクリームを挟み、半分に折った形も印象的で、ふんわりとしたクリームと素地の風味がしっかり感じられます。
駅近で立ち寄りやすく、季節ごとの味に出会える「和菓子処 桃太郎」。
新子安を訪れた際には、ぜひ足を止めて、旬の果実が主役の和菓子を味わってみてはいかがでしょうか。




和菓子処 桃太郎
https://www.momotaro-san.jp/
住所 〒221-0021 神奈川県横浜市神奈川区子安通2-245
最寄駅 JR新子安駅 京急新子安駅 徒歩3分
第一京浜沿い
電話番号 045-461-6538
営業時間 月~土曜日:9:00~18:30
日曜日・祝日:9:00~15:00
定休日 火曜日

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