7月15日、鶴見区江ヶ崎にある浄玻璃工芸社 がらすびと工房で、江戸切子体験に参加してきました。
江ヶ崎周辺は、かつて工場が立ち並んでいた地域ですが、近年は工場跡地に大型マンションが次々と建設され、若い世帯を中心に人口が増えている街です。
そんな新鶴見小学校の向かい側、町工場が並ぶ一角に江戸切子の工房があることを知り、とても驚きました。
帰り道に偶然この工房の前を通り、「こんなところに江戸切子の工房があるんだ」と気になっていました。今回、その念願がかなって体験教室に参加することができました。


地域に開かれた江戸切子工房
「がらすびと工房」は今年で20年。
工房では江戸切子体験のほか、本格的な切子教室も開かれており、生徒は自分の作品づくりに取り組んでいます。
工房内には、ガラスの表面に溝を刻む「グラインダー」が6台並び、その奥には大型のグラインダーも設置されていました。
中でも目を引いたのが、小型のグラインダーです。
この機械は、代表の氣賀澤雅人先生が東京ガラス工芸研究所で講師を務めていた頃、生徒用として開発されたものだそうです。コンパクトながら初心者にも扱いやすく、プロの作品制作にも十分対応できる優れた機械とのことでした。今日はこのグラインダーを使ってガラスに溝を彫っていきます。


長年通う生徒さんたち
工房に通う生徒さんにもお話を伺いました。
葉山から約10年間通われている方は、「先生と相談しながら作品を決め、一つひとつ仕上げていく時間が楽しい」と話してくださいました。
また、別の生徒さんも10年以上通われており、お酒が大好きなことから、制作する作品はすべてぐい飲み。自分で作ったぐい飲みで晩酌をする時間が何よりの楽しみだそうです。
先生の人柄と丁寧な指導が、多くの生徒さんを長く惹きつけていることが伝わってきました。
初めてでも安心の江戸切子体験
この日の体験教室には3人が参加し、全員が初めての江戸切子体験でした。
体験時間は約2時間半。料金も比較的手頃で気軽に参加できます。
最初にガラスの器にはあらかじめ線が描かれており、その線に沿ってグラインダーで溝を彫っていきます。
力の入れ方や角度、太く深く彫る部分などを一つひとつ丁寧に説明していただけるので、初心者でも安心して作業を進めることができました。
集中して作業を続ける時間はあっという間で、とても充実した体験でした。


日本を代表する江戸切子作家から直接学べる
今回ご指導いただいたのは、がらすびと工房代表の氣賀澤雅人(きがさわ まさと)先生です。

氣賀澤先生は東京ガラス工芸研究所で学び、その後は講師として後進の育成や学校運営にも尽力されてきました。さらに江戸切子の名工・小林英夫氏に師事し、日本伝統工芸展で数多くの受賞歴を持つ、日本を代表する江戸切子作家の一人です。
2011年、2013年には作品が宮内庁に買い上げられ、現在は日本工芸会でも重要な役職を務めるなど、日本の伝統工芸界を代表する存在として活躍されています。
講師は後進へ譲られましたが、現在も創作活動に力を注がれており、9月には作品展も開催予定とのこと。作品は購入することもできます。
作品展のパンフレットを見せていただきましたが、その作品は大胆さと繊細さを兼ね備え、光を受けて美しく輝く姿は思わず見入ってしまうほどでした。
第一線で活躍する作家から直接指導を受けられることは、「がらすびと工房」ならではの大きな魅力だと感じました。


氣賀澤先生の作品をもっと見たい方は↓
日本工芸会 https://www.nihonkogeikai.or.jp/works/1153/#page=4&view_mode=1&tab=all
ギャラリージャパン https://www.galleryjapan.com/locale/ja_JP/artist/2225/
切子体験
なんとか完成。感動。(見本のようにはいきませんがとにかく嬉しい)


浄玻璃工芸社 がらすびと工房
代表 氣賀澤 雅人
〒230-0002
神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町3-54
TEL/FAX 045-584-5365


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